
豚肉の栄養といえばビタミンB1
豚肉に含まれる栄養素のなかで注目すべきはやはりビタミンB1です。
部位によっては違いがありますが、その含有量は牛や鶏の5倍~10倍近くあります。
食品全体のなかでも、トップレベルの水準で、豚肉を100g~150g食べれば、1日のビタミンB1の所領量を摂取できる事になります。
ビタミンB1は疲労回復のビタミンと呼ばれることもありますが、糖質をエネルギーに変える際に必要な栄養素です。
さらに中枢神経や末消神経の正常な働きを保つために重要な役割を担っています。
ビタミンB1不足を補うために豚肉を
ビタミンB1が不足すると、慢性的な疲労感や眠気を感じたり、情緒不安定な状態を招きやすくなるほか、食欲の減退、手足にしびれなどが生じるケースもあります。
ビタミンB1欠乏症ともなれば、かっけになってしまう場合もあります。
疲れや倦怠感、夏バテで食欲の落ちたとき、イライラしたり集中力が低下しているとき、激しい運動や肉体労働に従事している人は、普段から積極的に豚肉を食べることでビタミンB1を摂るようにするべきといってもいいでしょう。
また、アルコールが分解される際に、ビタミンB1が多く必要とされますから、晩酌をいつもしている、なんていう人はおつまみに豚肉を食べるのがおすすめ。
豚肉はビタミンB1以外の栄養も豊富
豚肉にはビタミンB2やナイアシン、ビタミンEなどを豊富に含んでいます。
もちろん、他の食肉同様、良質のたんぱく質資源であり、これらの栄養素が総合的に働くことで身体各部を形成・強化します。
さらに、貧血や老化、肌荒れ、血栓症の防止などに効果を発揮します。
豚肉の脂肪は牛肉より少なく、コレステロール値も低い
豚肉といえば、脂っこくコレステロールが多いイメージがあるかも知れないですね。
ですが、実際のところは、もも肉を比較した場合、脂身つきのものであっても脂質は10.2gで、鶏もも肉(皮付き)の場合は14.0gなので、豚肉の方が脂肪分が少ないことになるんですよ。