
イランイランの効能
イランイランは花の香りがジャスミンにも似た濃厚で甘いフローラル調であることから、香水原料として古くから使われてきました。
そのエキゾチックな香り(精油)の効能は「フローラル・ハイ」とも呼ばれ、心身の緊張や不安が強い人のブロックを解き放ち、多幸感を与えて本来の自信を取り戻させてくれます。
ビクトリア時代には皮脂の分泌を調整し、育毛効果をもつ調髪用マッサカル油の原料として使われていました。
肌や髪のケアにも役立つ精油です。
イランイランの緊張をほぐす効能
イランイランはぬくもりのある香りで、神経系の緊張をときほぐし、不安感を和らげてくれます。
「脳内麻薬」とも呼ばれるエンドルフィンの分泌を高め、気持ちを高揚させる働きもあります。
自らの女性性を否定し、バランスが崩れている人には硬直した心の内面を和らげ、解放へと導いてくれます。
催淫作用があるため、男女ともに性的障害の緩和にも役立ちます。
イランイランの体に対する効能
循環器系、呼吸器系、生殖器形といった体内の各器官は強調して働き、心の影響も大きく受けます。
イランイランは精油として、特に心的な問題が体にあらわれる際に力を発揮してくれます。
女性にとって嬉しいイランイランの効能としては、緊張からくる過呼吸や頻脈(心拍数が高い状態)を抑え、月経前症候群(PMS)や月経痛を緩和します。
ホルモン分泌調整作用があり、更年期障害の症状緩和にも役立ちます。
イランイランの皮脂を正常にする効能
イランイランは皮脂の分泌を整え、正常な皮脂バランスへと導く働きがあるといわれています。
そのことから、脂性肌、乾燥肌のケアに用いられることもよくあります。
また、老化が気になる肌にも役立ちます。
頭皮の強壮やフケ防止のためにシャンプーやトリートメントなどのヘアケア剤に混ぜて用いられることもあります。
イランイランの利用・使用方法
イランイランの利用・使用方法としては
・芳香剤
・沐浴
・ボディートリートメント
・シャンプーやトリートメントのヘアケア
・スキンケア
・オイルマッサージ
・アロマバス
イランイランを単体で使用するときはティッシュペーパーに1滴つけて吸入。
イランイランのブレンド
複雑な香りをもち、ブレンドが楽しいイランイランは、甘い香りをさらに強調したいときは花系、甘さを和らげたいときには柑橘系とブレンド。
香辛料系とのブレンドの相性も良い。
イランイランの香りは好き嫌いが分かれる
同じイランイランでも精油によってはかなり濃厚なものからライトなものまであります。
好き嫌いが分かれるエキゾチックな香りなので、自分に合うかどうかを、必ずチェックしてから手に入れるようにするといいですね。
イランイランの主要成分
イランイランの主な成分としては
・リナロール
・β-カリオフィレン
・酢酸ベンジル
・ファネルセン
・安息香酸メチル