
柿を食べればお酒に酔わない?
柿にはアルコールの吸収を抑制し、アルコールによる酸化ストレスを低下させ、肝機能障害が発生するリスクを少なくする成分が含まれています。
その一つが柿の渋みのもとでもあるタニタン。
お酒を飲む前に柿を食べることによって、通常よりも血液中のアルコール濃度が低くなり、酔っ払ってしまったとしても、酔いがさめやすくなります。
これは柿のタニタンが消化管でアルコールの吸収を抑制することが理由と考えられていますが、お酒に弱く、二日酔いになりやすい人は、お酒を飲む前に柿を食べるのが二日酔い対策としては有効だということですね。
忘年会や新年会でお酒を飲む機会が多くなる季節には、柿を用意しておくのはなかなかの得策といえそうですよ。
柿のβクリプトキサンチンと呼ばれる成分はお酒以外の効果も期待できる
柿に含まれるβクリプトキサンチンもまたお酒を飲むことによる酸化ストレスを低下させることができる成分です。
血液中のβクリプトキサンチンの濃度が高い人ほど肝機能障害になりにくいという報告もあるようですが、これはまさにお酒による酸化ストレスを低下させていることの結果だといえそうですね。
因みに、この柿のβクリプトキサンチンは、骨を健康に保つ効果もあるとされています。
血液中のβクリプトキサンチンの濃度が高い女性で、閉経後に骨粗鬆症の発生するリスクが低いケースが多いようです。
さらに、肺がんや子宮頚がんなどを発症する危険性も低下するといわれているので、女性にとっては柿に含まれるβクリプトキサンチンはお酒を飲むときだけでなくて、今後の健康にとっても大事な成分ということができそうですね。