
「消費税が10%になる前にマイホームを購入した方がお得ですよ」という常套句が最近では不動産営業マンの間でも良く聞くようになってきました。
確かに、消費税が10%なる前に購入した方が良い場合もありますが、実はそうでもない事もあるんですよ。
土地代金には消費税がかからない。
土地代は消費税は課税対象にはなっていません。さらに、売り主が個人の名義の場合に関しては、建物についても消費税がかからないんですよ。
だから、個人が売り主であれば中古物件を購入する時には、土地にも建物には消費税はかからないんですね。
もちろん、不動産業者に支払わないといけない仲介手数料、住宅ローンの手数料については消費税がかかってくるので税率が上がれば、その分支払う金額は増えます。
ただ、そうはいってもマイホームを購入する際に一番金額が高いのは、ほとんどの場合は建物の代金です。そう考えれば、手数料についてはそれ程神経質になる必要はないと言っても良いのではないでしょうか?
また、増税されると、不動産の取引が少なくなることを考えて、住宅ローン減税、給付金などの経済対策が手厚くなるケースがよくあります。
本当に欲しい物件があれば、タイミングに関係なく購入するのが良いと思いますが、税率が上がるからマイホームを購入する、という考えはいかがなものでしょうか?
専門家ほどマイホームを購入するのは景気が悪い時
その理由は、
①金利が安い
②住宅ローンの減税などの行政の対策が手厚い
③景気が悪い時は、建築関係の職人さんも暇なので人工代が安い
④使われる鋼材(木材や鉄骨)などの値段が安い
⑤多くの人が買い控えているので、物件の選択肢が豊富
といったことがあります。
景気が悪い時には、金利、住宅ローン減税の話はよくあると思います。
また、職人さんの人工代、それに木材や鉄骨などの値段に関しては、普通の人はあまりそこまで考えない場合が多いですが、建物を建てる際には大きなウェートを占めているんですよ。
消費税が上がる時は、たいていは景気が良い時に実施されます。景気が悪くなっているときに消費税を上げてしまえば、さらに悪くなる可能性がありますからね。
マイホームを購入するのであれば、消費税が上がる景気が良い時ではなくて、景気が悪い時の方が実はお買い得だったりするんですよ。